巨匠が認めた

時代と共に進化してきたピアノは、その時代に活躍した巨匠によって、美しい音色が奏でられました。
【モーツァルト】
ドイツのヨハン・アンドレアス・シュタインは、ジルバーマンが開発したピアノメカニズムにさらなる改良を重ね、ドイツ式(ウィーン式)と呼ばれる新たなアクションを完成させました。この新アクションの発明によって、ドイツのピアノ工業はさらなる発展を遂げます。ヨーロッパ中でこのモデルが長年高評価を得ています。
シュタイン製のピアノは、軽いタッチと明るく平均的な音が特長で、モーツァルトもこのピアノを愛し、多数のピアノ曲を生み出しました。

【バッハ】
一方イギリスでは、ヨハネス・ツンペがクラヴィコードにハンマーアクションを加えた楽器を発案し、スクウェアピアノと呼ばれました。
J.S.バッハの息子、J.C.バッハが世界で初めてピアノのソロ演奏を開催したことが知られていますが、その時に用いたのがこのスクウェアピアノです。

【ベートーヴェン】
スクウェアピアノをさらに改良したのが、イギリスのジョン・ブロードウッドです。弦の弾力を強くし、フレームも強いものに変えられました。このイギリス式アクションは、タッチに抵抗感を与え、力強い音を生み出すことを可能にしました。現在のピアノの先駆け的な存在です。
ベートーヴェンは晩年、ブロードウッド製のピアノを好んで弾きました。彼が作曲する荘厳な音楽には、力強い音色が不可欠です。このピアノによって数々の大作を手掛けました。